スタディツアー

コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)では、コーディリエラ地方のすばらしい自然を味わい、先住民族の自然と調和した暮らしを体験し、伝統の独特の文化と風習を知り、そして直面する環境問題に触れ、同じアジアに、そして地球に住むものとして、いかに行動に移していくかを考えるヒントを得られるような、さまざまなスタディーツアーやワークショップを企画しています。

 

 

ツアーの告知は、CGNのFBページ などで行っています。また、学生団体やグループを対象にオリジナルツアーの企画も行っています。お気軽にお問い合わせください。

cordigreen@gmail.com

 

イフガオ州の世界遺産の棚田で田んぼ体験
イフガオ州の世界遺産の棚田で田んぼ体験

<フィリピン滞在中の方のためのツアー>

 バギオやフィリピンのほかの地域の英語学校や大学で学ぶ日本人やそのほかの国の学生のために、週末や休日を利用したスタディツアーを企画・催行しています。フィリピン滞在中に英語だけでなく、さまざまな体験をしたいという人は多いのですが、どのようにしてその機会にアクセスしたらいいかわからない人もいるはずです。CGNの豊富で広範囲な事業経験から、参加者の関心にあわせたツアーを提案しています。また、スタディツアー参加は、学んだ英語を実際に使ってみるまたとない機会にもなります。ツアーの告知はCGNのフェイスブックページなどで行っています。

●ツアーの例●

  山の村で木を植えませんか? 植林体験日帰りツアー 

CGNの植林事業地で先住民族の村人と一緒に、ベンゲット松やコーヒーなどの苗木を植えます。植林シーズンはフィリピンの雨季で、6-9月までが体験ツアーの実施時期となります。ランチは先住民族の伝統の鳥料理「ピヌピカン」などを村の人と一緒にいただきます。

 


●ツアーの例●

  ―コーヒー収穫体験ツアー 

CGNはコーディリエラ山岳地方の多くのコミュニティでアグロフォレストリー(森林農法)によるコーヒー栽培と収穫後の加工に関するトレーニングを行ってきました。コーヒーは日本では栽培できないため、コーヒー好きの人たちもなかなかコーヒーの赤い実がコーヒー豆にまで精選・加工される過程を見たり、体験したりする機会がありません。コーヒーの収穫期は11月から1月までの約2カ月半。この時期、コーヒー栽培農家は多忙を極めます。ツアーではコーヒー農家のお手伝いをしながら、収穫から精選、そして普段農家がやっている方法でコーヒー焙煎と脱穀を経験します。

 


 ―とれたてサラダ・ランチつきオーガニック農家訪問ツアー

 山岳地方では近年オーガニック野菜の栽培が盛んになっています。意識の高い農家さんの中には、ファーム・ツアーとして来訪者に農園を開放しているところもあります。そんな農家を訪ねてオーガニック栽培についてのお話を聞きます。農園でとれたばかりのサラダ・ランチはうれしい限りです。宿泊ができるオーガニック農家もあります。


<日本やマニラからの宿泊するスタディツアー>

環境NGOならではの植林などのエコ・ツアー、世界遺産の棚田でのホームステイを組み入れたツアー、CGN得意のアートを取り入れたツアーのほか、現地NGOならではのネットワークをいかしたさまざまなスタディツアーやイベントを企画・催行しています。


 ●ツアーの例● 

―水牛と山岳民族の循環する暮らしツアー~山岳民族の村でホームステイ~(7泊8日)

山梨県の都留環境フォーラムと共同で企画したホームステイ・プログラムです。都留環境フォーラムが実践している家畜とともにある「循環する暮らし」をテーマに、マウンテン州の素晴らしい棚田の村・マリコンでツアーを行いました。マニラ発着のプログラムで、フィリピン国内やほかの国在住の方も参加しました。参加者の年齢も19歳から74歳と幅広くバックグランドも様々でしたが、それぞれのペースで主体的に旅を楽しみました。滞在した村は道路がなく、伝統の文化・風習を色濃く残す小さな村でした。だからこそ、先住民族ならではの暮らしの真実を体験することができました。小学校との交流なども取り入れ、現地のNGOでないと企画できない個性的でタフなツアーとなりました。 

 


 ●ツアーの例● 

―第二次世界大戦の記憶を辿る旅(7泊8日)

2019年9月愛知県立大学のボランティアサークルRuffのために企画したツアーです。第二次世界大戦フィリピン戦で日本軍最後の地となったイフガオ州の世界遺産の棚田の村(キアンガン、フンドアン)。日本人兵士と民間人が逃避行で歩いた山岳トレイルを山岳ガイドとともに8時間かけて歩き、途中、戦時中の日本軍のことを覚えている老人にも話を聞きました。ハパオ村でも老人から戦時中の日本兵の残虐行為についての話を聞きました。バアン小学校では、子供たちとゲームするなどの交流プログラムも行いました。また、イフガオ州伝統の木彫りの名手に実演とインタビュー。もちろん名物のハパオの露店温泉での一息もプログラムに含まれています。

 

 

●ツアーの例

―フェアトレード・コーヒーのふるさととNGO事業の現場を訪ねる旅

CGNが山岳地方の先住民族の村で行っているコーヒーのアグロフォレストリーの事業地を訪ねてホームステイしながら農家の暮らしとコーヒーの栽培・収穫・加工などを体験します。日本で当たり前に飲んでいるコーヒーは、いったいどこでどのように誰の手によって作られているのでしょうか? 実際に農家でのホームステイと農作業体験を通して、コーヒー栽培の実際を体験します。また、コーヒーのフェアトレード取引によって、栽培農家の暮らしがどのようにサポートされているかなどを学びます。

 


・ツアーの例

―先住民族と鉱山開発ツアーー

コーディリエラ地方の大きな環境問題の一つは鉱山開発です。大規模採掘による環境破壊は長い間行われてきましたが、近年は個人や小さなグループによるポケット・マイニングと言われる違法な採掘が盛んにおこなわれています。環境が負荷が大きく、土砂崩落はもちろん、土壌流出や浸食、土壌や河川の水質の汚染など、環境に対する負荷は非常に大きいですが、貧困問題がその根底にあり、問題はそう単純ではありません。ツアーでは鉱山開発の現場、廃墟となった元露天掘り現場、鉱山開発にかかわる人たちへのインタビューなど、多角的に鉱山開発問題を学びます。

 


その他、山岳地方の環境問題、自然、文化をテーマとしたオリジナルのツアーの企画と催行を行っています。お気軽にお問い合わせください。

cordigreen@gmail.com